バリアフリーとは障がい者や高齢者、妊婦などの社会的弱者と呼ばれる存在の人々が、健常者と同じように生活しかつ社会生活に参加できるように、支障となる物理的な障壁や精神的な障壁を取り除いた状態にすることです。健常者にも使いやすい状態のユニバーサルデザインとしばし同意語にとられることもあり、一般的には段差をなくしたり階段でなくスロープにする、室内では車いすでも利用しやすいように開閉式のドアを引き戸にするなど、建築物に対して使われています。最初から生活上の障壁を取り除いた設計で建てられた住宅はバリアフリー住宅と呼ばれ、以前は注文住宅などで見られましたが近年は高齢者向け賃貸住宅などバリアフリーの賃貸物件も増えており、車いすで室内を移動できるように廊下を広く設計されているなど高齢化社会において人気です。千葉県では平成17年3月に千葉県建築物ユニバーサルデザイン整備指針を策定して、全ての人が安全かつ快適に暮らせるよう建築物の利用者はもちろん、事業者や設計者や施工者と協力して住まいの整備指針を定めています。
ユニバーサルデザインに特化した高齢者向け優良賃貸住宅の整備もすすめており、終身建物賃貸借事業においてバリアフリー賃貸住宅に安心して終身暮らせるよう整備している県です。障がい者のために住宅をバリアフリー工事する場合には、千葉県障がい者等住宅整備資金貸付事業において必要な資金を無利子で貸し付けることもしています。